kazu2000のブログ / 社寺仏閣巡り

神社が好きで関西を中心に廻っています。kazu1000のブログ記事が満杯になりましたので、このkazu2000より引き続き投稿致します。

【春日神社】(かすがじんじゃ)訳語田幸玉宮 伝承地(桜井市戒重)

【春日神社】(かすがじんじゃ)訳語田幸玉宮 伝承地(桜井市戒重)


桜井市戒重の国道169号線沿いに【春日神社】(かすがじんじゃ)鎮座しています。祭神は天児屋根命(あめのこやねのみこと)・天太王命(あめのふとたまのみこと)・武甕槌命(たけみかずちのみこと)・比売神(ひめのみこと)。本殿、拝殿ぱ西面し拝殿に向かって左側の一画に境内社の稲荷社、琴平社、兪詛社があり、右前方に繁森社を祀っています。またこの神社は敏達天皇の訳田幸玉宮の宮跡ではないかとの説があります。



訳田幸玉宮跡については、この神社付近(戒重説)と桜井市太田付近(太田説)の二説があります。 太田説については「大和志」などで太田地区にある天照御魂檸社を、式内大社「他田坐天照御魂神社」とするところからきています。
戒重説については、「扶桑略記」「帝王編年記」に磐余訳田宮とあり、磐余地域であった事を示し、戒重村はかって他田(おさだ)庄と呼ばれ、小字の和佐田(わさだ)は明治以前は他田(おさだ)で春日神社もかって他田宮(長田宮)と呼ばれていたことから、戒重を訳語田宮とする考えが有力です。


この宮は後に悲劇の英雄とされた大津皇子の邸宅となり、持統天皇による刑の宣告を受けたところでもあり、更に玉井西阿が興国2年(1341)に開住城を築き、楠木正成なき後の南朝を守る重要な基地だったといわれています。



住所:奈良県桜井市戒重557




【片山廃寺塔跡】(かたやまはいじとうあと)大阪府柏原市

【片山廃寺塔跡】(かたやまはいじとうあと)大阪府柏原市



由緒については、奈良白鳳の頃、片山、玉手、円明の三村は大化改新以降の尾張郷で南は加美郷、東は資母郷と接していた。「新選姓氏録・河内の国神別」の尾張連の本拠にあたるそうです。 「片山薬師堂」のある場所には古代寺院である「片山廃寺」の塔が建てられていたのだそうです。 薬師堂の庭は、正方形に近く、塔跡として符合する平面形なのだそうです。案内板に「片山廃寺塔跡」とありますが、薬師堂前に塔心礎、四天柱礎、側柱礎石が並び実物を見る事が出来、以前(大正期以前)は旧状のままの配列が見られたそうで、地下には至る所で瓦片の堆積があるそうです。




所在地:大阪府柏原市片山町10(場所:片山神社南側)
アクセス:近鉄国分駅下車、徒歩約20分。


【片山神社】(かたやまじんじゃ)大阪府柏原市

【片山神社】(かたやまじんじゃ)大阪府柏原市


この神社は、 大和川と石川の合流点を望む小高い丘に鎮座しています。 由緒等詳細は不明です。周辺は住宅地で駐車場はないです。社南側には児童公園を挟んで「片山廃寺跡」があります。




所在地:大阪府柏原市片山町10−22
アクセス:近鉄国分駅下車、徒歩約20分。



【杵築神社】(きづきじんじゃ) 奈良県生駒郡平群町

【杵築神社】(きづきじんじゃ) 奈良県生駒郡平群町



奈良県の生駒と信貴山の中間にある十三峠越えの道の途中に【杵築神社】(きづきじんじゃ)があります。福貴畑の氏神。祭神は素戔鳴命。末社と祭神は、春日神社 (天児屋根命)、伊勢皇大神宮 (天照大神)、金毘羅大権現。宝永(1704~1711)の寺社御改帳に「牛頭天王社」とあり、社殿・拝殿・観音堂が所在しました。


境内の案内板には、次のように書かれています。
「当社創建は、寿永弐年辰四月卯の日(1178年)と記録に有り、現神社は昭和三十五年大和川改修により当地に移転、御本殿は春日式にて、文化年間に春日大社若宮旧本殿を拝領の物である。境内に推古式古代人造の石塔が現存、きわめて古風で平安時代の造立説がある。」


拝殿の隣にはがあります。この観音堂は西庄にあった薬師院の別院で、「木造聖観音座像」と「深沙大将立像」(じんじゃたいしょうりゅうぞう)が祀られています。
「深沙大将立像」は室町時代後期の高さ約2mの大きな仏像で、県の文化財に指定されています。
また、立派なカヤの木が石段の両脇にあります。左側のカヤの木は幹周5mを超す巨樹です。


所在地:奈良県生駒郡平群町福貴畑1396番地
アクセス :近鉄平群駅より徒歩50分。
自動車の場青:西名阪道・香芝ICから国道168号を4.5km、三室交差点を左折し県道236号を3.1kmで右折、信貴フラワーロードを4.3km、福貴畑で左折し200m。(「杵築神社」の標識あり)この神社の前に車を停める広いスペースがあります。





【杵築神社】 (きづきじんじゃ) 奈良県生駒郡



【素戔嗚神社】(すさのおじんじゃ)奈良県生駒郡平群町

【素戔嗚神社】(すさのおじんじゃ)奈良県生駒郡平群町


伊文字川の支流のほとり、稲作の水を守る農耕神です。祭神は素戔鳴命。拝殿左に長生院(元薬師堂)があり、不動明王等を祀ります。慶長7年(1602)在銘の鰐口がある。又、元文3年(1738)銘の湯釜には「牛頭天王宮」の銘があり、江戸期には牛頭天王社と呼んでいた産土の神です。棟札には「宝暦3年(1753)大雨で山崩れして坊社が大破した故、一宇再建し奉る。」とあります。長生院住特某とあるから常住の神宮寺があったことがわかります。毎年12月20日頃に、拝殿で勧請縄がなわれ、石鳥居の前にかけられ松ノ内の大トンドで焼かれるそうです。



住所 :奈良県生駒郡平群町久安寺小字イノサカ1133


アクセス :近鉄竜田川駅より徒歩1時間40分