kazu2000のブログ / 社寺仏閣巡り

神社が好きで関西を中心に廻っています。kazu1000のブログ記事が満杯になりましたので、このkazu2000より引き続き投稿致します。

【神立茶屋辻】(こうだちちゃやつじ) 大阪府八尾市

【在原業平】(ありわら の なりひら、825年~880年)と茶屋娘の恋物語りで名高い、十三街道沿いの【神立茶屋辻】(こうだちちゃやつじ) はあります。
この街道はむかし大阪玉造と大和竜田を結ぶ重要な道筋にあたりこの辻には多くの茶屋が並んでいたのでその名がある。 『「在原業平」が峠を越え玉祖神社へ参詣の途中、福屋の娘梅野をみそめたが、ある夜東窓があいていたので中をのぞくと、娘が手づからでめしを食っているので、急に興ざめ逃げ帰った。娘は後を追ったが見あたらず悲んで渕に身を投げた。』 この高安の里では、今でも東窓を忌み、これをあけると娘の縁が遠くなるという伝説があります。 




住所:大阪府八尾市神立6丁目


アクセス:近鉄「服部川」駅から徒歩約30分。服部川駅から歴史民俗資料館を過ぎ、北東へ上がる。玉祖神社から1~2分北のところにある。十三街道沿いにあり、この場所から「水呑み地蔵尊」への急な坂が始まり、十三峠に行きます。



【在原業平】(ありわら の なりひら、825年~880年)


平安時代の歌人で、六歌仙の一人としてその名を残す人物。「在原業平」(ありわら の なりひら)は容姿端麗で、情熱的な和歌の名手であったといわれ、男女の恋愛にまつわる言い伝えが各所で残っています。
 


「業平(なりひら)の高安通い」


 在原業平(ありわら の なりひら)が大和・龍田から高安山を横断する十三(じゅうさん)峠(十三[じゅううさん]街道)を越えて、高安にある玉祖神社(たまおやじんじゃ、八尾市神立5丁目)に参拝するとき、神立(こうだち)の辻にある茶屋の娘・梅野を見初め、その後しばしばそこに通うようになりました。在原業平(ありわら の なりひら)は、来るときはいつも決まって、近くの松の木から笛を吹いて梅野に合図をし、会っていました。
 あるとき、笛を吹かずに梅野の様子をなにげなくそっとのぞくと、梅野が自分でご飯をよそっていたことから、自分でよそうことのない貴族の在原業平(ありわら の なりひら)は急に興ざめし、笛を玉祖神社(たまおやじんじゃ)に置いて帰りました。
 梅野はそれに気づき、在原業平(ありわら の なりひら)の後を追いましたが見当たらず、悲しんで近くの渕に身を投げたといいます。


 茶屋があった辻は、神立(こうだち)茶屋辻として今もその名をとどめています。梅野が在原業平(ありわら の なりひら)を追うた道も「おうと越え」といわれ、今もハイキング道として残っています。また、在原業平(ありわら の なりひら)が残したと伝えられる笛は、一節切(ひとよぎり)の笛として「玉祖神社」(たまおやじんじゃ)に保管されています。


👇【玉祖神社】(たまおやじんじゃ)