kazu2000のブログ / 社寺仏閣巡り

神社が好きで関西を中心に廻っています。kazu1000のブログ記事が満杯になりましたので、このkazu2000より引き続き投稿致します。

高野山真言宗 東照山【観音寺】「十一面観世音菩薩立像」奈良市六条

奈良市六条に小さな地蔵堂と観音堂があります。高野山真言宗 東照山「観音寺」です。古くから柳観音と呼ばれています。本尊は、「十一面観世音菩薩立像(鎌倉時代末作)」。境境内北側に「西波天神社」が鎮座します。






所在地:奈良県奈良市六条1-35-10  


アクセス:近鉄橿原線「西ノ京」駅より 徒歩5分





左手に華瓶(けびょう)を持ち、蓮華座(れんげざ)上に立っています。肉付きの抑揚が巧みに表され、豊かな奥行きをもち、衣も後方へ風になびくように表すなど生動感に富んでいて、精巧かつ力強い彫技を示す優作です。端整な容貌や、宋風美術の影響を思わせる装飾的な衣の表現などから鎌倉時代後半の作とみられ、光背・台座も含めて制作当初の姿をよく伝えています。
 奈良町地域にある井上町では、観音講が営まれ、本像が礼拝されています。『井上町町中年代記』(市指定文化財)には、元禄3年(1690)に町会所の品々が記録されていて、その中に「くわんおん」(観音)とあり、追記されている像容が本像と合致することなどから、そのころすでに町内に伝存していたと考えられます。





件名 木造十一面観音立像
かな もくぞうじゅういちめんかんのんりゅうぞう
数量 1躯
指定(分類) 奈良市指定文化財(彫刻)
指定日 平成20年3月4日
所有者 井上町
小学校区 済美
形状等 像高47.9cm 総高73.5cm
備考 鎌倉時代






境内北側に「西波天神社」が鎮座します👇






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